「診断名サイコパス」を読んだ感想【コロナ禍の読書③】

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やることもやらずにコロナで家に引きこもってます。

4月に戻れるなら戻りたい。

診断名サイコパス

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診断名サイコパス 身近にひそむ異常人格者たち (ハヤカワ文庫) [ ロバート・D.ヘア ]
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心理士として刑務所で犯罪者のメンタルケアのために勤めたときの話は大変興味深く、そして印象深い。

『相手の犯罪者が診療中にナイフを見せつけてきたときに心理士はどうするべきなのか。』

心理士がそれを見逃してしまえば規律を守らない者として受刑者たちに情報共有され、逆に報告すれば犯罪者の診療に真に向き合わないものとしてこれもまた情報共有されてしまう。

頭が良くて良心の呵責に捕らわれないサイコパスは人をコントロールして当たり前だと思っている。こういったサイコパスたちとの関わり人々の話や、作者の研究話が書かれている本である。

私がこの本を買った理由としては、今後サイコパスが相手になったときに自分を守り相手に対処するための手段とするためである。

しかし、自分がサイコパスに対処するためにはこちらも良心の呵責を捨てて外的事実のみを判断材料に彼らをコントロールする思考回路にしなければ相手に対処することは出来ない。私が思うにそれは結局自分を守りきれていないのではないだろうか。

もちろんサイコパスへの対処方法を会得した自分の成長として捉えることもできるだろう。だが私は相手のことを考えられる自身の在り方を長所だと考えているため、この在り方を今までと同じく万人に続けるべきなのか、サイコパス相手にのみ変えるべきなのか、もういっそ外的事実のみを判断材料にするべきなのか、私はこの本を通して考えさせられている。

最後に、私は元々サイコパスを病気だとは思っておらず読了した今もそれは変わらないし、サイコパスだからといってこの世から排除されるべきとも思わない。

なぜならサイコパスの思考もそれは考え方の一種であり、性格の延長線上であると考えるからだ。人の世に有益なサイコパスも存在するので多様化した社会はそれを認めざるを得ないのも事実である。だが私達は無益でアホなサイコバカには絶対に惑わされず徹底的に負けてはいけないと私は強く思う。

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