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新しいヘッドホンが欲しい!(2024年最初の叫び)
別に今使っているヘッドホンが気に入らなくなったとか、そういうわけではないんですが、最近自分の中で音楽ブームがまた来てしまいました。
『音』をアップグレードしたいなと思ったのです。
ということで、5~10万円くらいで音が楽しめるヘッドホンが欲しいな~と思い秋葉原のeイヤホンとヨドバシカメラで色々なヘッドホンを試聴してきました。
自分の要望としては
・全体的に色んな曲で音が均一で、『曲』として聴けるもの
・フラットタイプ希望で、ドンジャリまでは全然いかないが低音の主張が少しだけあると楽しい
・ 密閉型 / 開放型 →問わない
・ダイナミック型/平面駆動型→ダイナミック型
・リスニング型/モニター型 →リスニング型
・コスパ重視で、5万で80くらいのヘッドホンと10万で90のヘッドホンなら前者
・有線 (重要)
まとめるとコスパが良くて音を楽しめるヘッドホン。ただもしも本当に完璧なヘッドホンがあったら値段は問わないって感じ。独身の特権。寂しい休日。
んでとりあえず秋葉原へ直行。聴いてる間は上の条件問わずでかなりの数のヘッドホンを聴いてきましたよ。3-4時間くらい聴いていた気がします。ヘッドホンの試聴って楽しいからねw
で、見つかりました。
それが表題の『SONY MDR-MV1』です。
ちなみに売上トップコーナーにありました。
ランキングは正義☆
ファーストコンタクト
試聴中、MDR-MV1は聴いた瞬間に「!?」ってなりました。忘れないようにすぐに型番メモって次のヘッドホンへ行くのですが、ある程度の数聴いたらまたMV1に戻って音確認。「・・・すごく良い」
ほぼ全てのヘッドホンを聴いた後、例のMV1を聴いて「ああ、もうこれだな」と。
決まったらすぐ購入です。だってあまりにも音が5-10万の価格帯では別格だったんですもの。一応、「これただの当たり個体だから良いってわけじゃないよな・・・」と一抹の不安をよそに購入しました。
意外にもパッケージは質素でした。
これが5万円のパッケージかぁ🤔
私のヘッドホン試聴に関して
一応試聴した有名どころヘッドホンは、
・『Sennheiser』 HD660S2
・『水月雨』 啓明星VENUS、楽園PARA
・『FiiO』 FT3、FT5
・・・等々
比較的最新機種多めで聴いてきました。過去に散々試聴してきたHD650とか『DENON』 AH-D7200を今更買ってもしょうがないしなと思ったので。(試聴コーナーに置いてあったので試聴はしたし、もちろん悪くはないけれど)
ついでに試聴に使った曲は・・・
QUEEN、Taylor Swift、YOASOBI、Ado、米津玄師、サカナクション、ASIAN KUNG-FU GENERATION、椎名林檎、宇多田ヒカル…..
この辺を色々
中森明菜『少女A』、MYTH&ROID『STYH HELIX』、女王蜂『メフィスト』、Vaundy『踊り子』、なとり『Overdose』、B小町アイ『サインはB』、邪神ちゃん『神保町哀歌』…..
この辺も色々と
私が求めているのは「汎用性」。なので色んな曲で色んな音がちゃんと自分に合うように出ているかどうかをじっくり確認しています。もちろん1曲まるまる聴いているわけではありませんが・・・。
私には特に好きな歌手などがおらず、色んな歌手から数曲ずつお気に入りとしてピックアップするような感じなので全てを聴けることはかなり重要なのです。
その中でも『SONY MDR-MV1』はピカイチでした。
全ての音が気持ち良く聴ける。開放型の気持ち良い抜け感、それでもって低音もハッキリわかる、変な出方をする音も特にない。この曲はこういう音のまとまりだよなあと思ったイメージ通りに音を出してくれる。正直このヘッドホンが12万くらいでも買ってる。なのに5万程度らしい。
そして購入へ・・・
これはもう買いってことで購入。
ただ、家帰ってから気付いたのですが、そもそもこれ『モニターヘッドホン』だったんですよね・・・。
詳しくない人に説明すると、モニターヘッドホンとは『音楽制作のプロが音響チェック用に使うヘッドホン』です。
カッコいいじゃん!って思うかもしれませんが『音の確認用』であり、一応『音楽を楽しむ用』ではないんです。モニター型は解像度の高さゆえ聴き疲れしたりします。
うわーやらかした、と思いました。通りでパッケージが質素なわけだ。。5万以上のリスニングヘッドホンなら基本的にかなり重厚感のあるパッケージしてますからね。
まあでも試聴したときのあの感動を再び・・・と思い一旦は受け入れました。
エージングの段階的な感想
買った後の音の感想を段階ごとに書いてみます。
エージングに使ったのはインターネットサイトの「Chord & Major」、自分のミュージックライブラリ、YouTubeやニコニコ動画のアニメ本編垂れ流し。音量は50くらいで。
開封直後(エージングなし)
まあこんなもんだろと言ったところ。実売価格12,000円くらいのヘッドホンかな。高音に曇りがあっておまけに高音域の出方が自分の嫌いないや~な感じ。低音は終わってる。
2-3時間のエージング
高音の曇りが若干消えて気持ち良く聞こえる様になった。ちょっと嫌な高音域だけ残っている。
24時間ほど
高音域の嫌な感じはまだ残っているのでイコライザで消していくのを予定。正直そのほかの違いはあまり目立たなくなってきた。低音域が自分には少し物足りないが、開放型ならこんなもんだし十分でしょと言ったところ。試聴したときの感動はあまりない。
100時間以上
低音がかなり出てきた。こんなに出てくるものか?と思ったが明らかに開封直後より低音が聞こえるようになっている。
高音の嫌な感じはあるのかないのかわからないくらいにはなってきた。でもあるのかないのか悩むってことは結局まだあるってことなんですよね。「嫌な感じあるかな~」と思って聞いているわけではなく、まっさらな気分で聴いて、結果的に「ん?」と感じてしまうわけですから。
エージングを終えて
それはそうと、低音が出てきた結果まとまり感が非常に良くなり、何を聴いても満足できるレベルになった。イコライザはなしで行くことを決意。
普段はイコライザをイジって自分の気持ちいいように音を調整しているのですが、MDR-MV1はイコライザ等は何も調整せずそのまま聴いています。変にイジるとバランスが微妙に崩れるんですよね。ズレ自体はごく微妙なのでそれでもいいんですがどうしても違和感があります。
MDR-MV1がイコライザに向いていないのかは分かりませんが、素の完成度がかなり高いのでそのまま使った方が私は好きです。
それと思ったことは、このヘッドホンは確かにモニターヘッドホンのように音の解像度が高いのだが、どっちかというとリスニングよりな気がする。
モニターヘッドホン特有の『音を確かめてる感』をあまり感じず、純粋に音楽としての『音を楽しめる』ヘッドホンじゃないかと思いました。
これで5万円なら十分といったところ。
アイドル、バンド、演歌、EDM、GABBA(ロッテルダムテクノ)、何でも聴けるって幸せですね。
逆に言うと、特定の歌手やジャンルに特化はしていないと思います。
アイドル聴きたい!男性ヴォーカル聴きたい!オーケストラ聴きたい!って人には物足りないでしょうね。
私もGABBAで狂いたいときはイコライザいじったドンジャリ系で聴きたいところです。
着け心地とか質感とか
着け心地は割といい。まず驚きの軽さ、223g。手に持ってもこれ模型か?と思うレベルで軽い。ある程度使って慣れた今でも持つと「かっる・・・」と思うレベルで軽い。
装着感もかなり軽く、メガネをかけていても他のヘッドホンと比べると負担は全然ないレベル。
ただイヤーパッドの感触が極わずかにフワフワしていて、自分は嫌いな感じ。
私はアクセサリーとして『EarProfit』のイヤーパッドカバーを買いました。
これ↓
EarProfit L70 というサイズが公式でぴったり合うようです。私はインディゴカラーです。
耳当てみたいでかわいいね。
EarProfitの感想
※特に案件というわけではありません。
質感はサラサラしててなかなかいい感じ。
音質に関しては特に変わりないが、正直自分にとっての嫌な高音域もこれで解消されたような気がする。
解消された理由がこのカバーのおかげなのかどうか分からないが、外すのが面倒なのでどっちでもいい。
でもこれイヤーパッド自体の加水分解とかはどうなるんだろう。。。
劣化が遅くなったり早まったりするのかは、まあわからん。
総括
今回はSony『MDR-MV1』をレビューしてみました。
モニターヘッドホンとしての音の解像度はそのままに、リスニングとしても色んな楽曲を十分に楽しめるヘッドホンだと思います。貴重な有線ヘッドホンです。
そう、、ただヘッドホン探してるときにも思ったのですが、そもそも『有線』って今ほんと少ないですね。ワイヤレスや有線+ワイヤレスタイプが非常に多かったです。
あと私が若干低音重視な面もあるので、平面駆動型よりかはダイナミック型ともなるとどんどこヘッドホンが絞られてしまいました。。。
とりあえず結論
3-4時間も試聴すれば好きなヘッドホンは1-2個は見つかる!
ちなみにもう1個のヘッドホン、価格の割にいいなーと思ったのがTHIEAUDIO (セーオーディオ)の『Ghost』です。17,000円くらい、MDR-MV1に手が出ない人はこっちおすすめ。
サブで買おうかと思ったもん。
それではまた。