「ぬきたし」の感想レビュー【良作】

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私的総合評価:A(80点)

脚本:★★★★☆
作画:★★★★☆
演出:★★★★★
音楽:★★★★★
キャラの魅力:★★★☆☆
ゲーム内最高ボルテージ指数:90

【評価・点数】A(80点)

大まかな感想(ネタバレなし)

はっきり言ってめちゃくちゃ面白かったです。

ジャンルは「ビッチなんかに絶対負けたりしないスタイリッシュ逃亡&バトルADV」。

最初はニコニコで話題になっていた淫夢実況シリーズを少し見て「はいはいバカゲー乙」って感じだったんですが、あまりにも「名作」「神ゲー」「人生」なんてコメントが多かったので、ならやってやるか!と思いやり始めました。

エロゲーというかノベルゲーをやったのがもう数年ぶりとかなり久々で、具体的なタイトルをあげるならFate stay night以来でした。はじめは完走出来るかすら不安だったんですが、とても楽しくプレイできましたね。

久々すぎて、まず主人公だけ喋らないことに違和感を感じるところからのスタートでしたw

このゲームはパロディネタがかなりあるので、よくゲームのレビューにもパワーワードがどうの、このネタはセーフなのかwといった内容のものが多く投稿されてます。実際その通りでぬきたしをプレイする際には多くのアニメ・ゲーム・ネットネタが分からないと面白さ半減といったことになるかもしれません。

私の感想は、元ネタが基本分かった層としてのものとなります。エロゲーネタや昔のオタクネタはちょっと守備範囲外だったのでもしかしたらスルーしてしまったかもしれませんが、それでも十分ネタの理解ができたかなと思います。

全体的な感想(ネタバレあり)

ストーリーとギャグの出来は良い

ここからはバレありの感想となります。未プレイは回れ右!

上でも書きましたが、まずギャグの完成度はかなり高いです。元ネタを知っていれば絶対に笑えるくらい面白いネタがたくさんありました。

これは既プレイ勢の多くが思うことであると思いますが、一体シナリオライターは普段どんなことを考えながら生きているんだ(褒め言葉)というのが第一の感想に来るくらいには感心します。

ストーリーに関しても筋は通っているのではないかと思います。TRUEルートはもちろんのこと、各ルートでも終わった後にはなるほどなー良かったなーと思えるくらいの面白さはあると思います。

ただ後述する理由によってTRUEルート後でも、あまり余韻に浸れるような作品ではなかったかなと思いました。

賛否・疑問点

主人公NLNS組より魅力のある敵生徒会SS組

基本的に私は「個人本来が持つ意志、美学」をしっかり持ってる人間が好きです。

漫画キャラで言うならハガレンのキンブリーとか。

それがNLNS組にあるかというと、正直あまり感じられませんでした。主人公:淳之介は「ドスケベ条例を、ぶっ壊す!」という強い意志がありましたが他のキャラはどうでしょうか。

ヒナミは自身の身体せいで誘われないという悩みがありますが、冒頭のドスケベ遊園地で声をかけられたときはとても嬉しそうで、美岬も影が薄いのとデブコンプ以外は特にセックスへの嫌悪感もなさそうでした。

まともにNLNS本来の活動目的に沿った意志を持っていたのは、淳之介、麻沙音、奈々瀬くらいでは?

エロゲーとして各キャラとイチャイチャするのが目的、と割り切ればそれでいいんですがNLNSに加入している以上そこら辺の意志の有無は重要なんじゃないかなーと私は思っております。前提条件としてずっとどうなんだと思いながらプレイしてしまったのでエンディングでも感動に浸れるという感じではありませんでした。

いい味出してる敵の生徒会SS組

最初にやったのがひなみルートだったので、敵側であるSSをよく理解できました。それで思ったのが、SSの方が明確な意志を持って行動していたということ。特に糺川礼や女部田郁子など幹部クラス以上のメンバーについては、確固たるプライドを持って生きている姿を見せてくれました。

各ルートによって差はありますが基本的に彼ら彼女らにとってSSが第二の家族という立ち位置であるのに変わりはなく、自分を救ってくれた青藍島への恩返しで動く気持ちや同じような境遇を抱えた仲間との信頼関係というものが構築されており知れば知るほどゲームが面白くなりました。

特に一番右の茶髪の「糺川礼ちゃん」、この子私の彼女なんすよw ぬきたしにはこの子を攻略できないバグがあるので早く修正して欲しいですね。 →ぬきたし2で攻略できるようになりました!

SSを知ってからはかなりゲームにのめり込んでしまい、それまでは1回1時間くらいで飽きてしまいすぐ中断していたのが、1回2~3時間は普通にプレイするようになっていました。

正史となる文乃ルートではSSとNLNSの共同作戦という王道中の王道展開にドハマりして中盤から一気に半日くらいかけて終わらせてしまったw とてもお熱いゲームでした。

慰め系キャラが多い?

これはぬきたしが公式で認めていることですが、NLNSのヒロインたちはみんなバブみが高くオギャれる人が多いです。作中では淳之介が抱える苦悩や闇をやさしく包み込んであげるシーンで感動した人もいらっしゃるかと思います。特にヒナミと奈々瀬はあれはもう完全にママ。かわいいトキしかないんだな。←キャーかわいいのだわ! あ、親方もかわいいです。

ただ私に合うかどうかといわれるとちょっと微妙でした。私は対等な目線で一緒に戦うっていうのがすこなので淳之介どんだけ甘えたがりやねんw と少し笑ってしまいました。

この顔がたまらなくいいねw

私が文乃ルートでドハマリしたのは『主人公が文乃の思いで改心し、共存を目指して共に戦うことを決意する』のがかっこよかったから。グランドルートとして作られているためにもしかしたら他のルートと色々違う方向性になったのかもしれません。けれども少なくとも私には一緒に戦うのが響いたかなあ。

ルート感想、評価(良かったもののみ)

ひなみルート

まずやったのが「ひなみルート」でした。
評価:★★★★☆

そりゃタイトル背負ってますからね、まずメインヒロインと思われる子から始めました。そしてTRUE以外の中では一番シナリオが面白かったかなと思います。

もちろんヒナミも可愛くて魅力あるキャラクターだと思います。けれどこのルートでは礼ちゃんというぬきたしで一番かわいい子と一緒になってしまうせいでもうそれしか考えられなくなってしまうんですよね。

自己犠牲をしてまで妹たちを守る覚悟を持ち、自分を助けてくれたヒナミに自分のなし得なかった理想を預けて戦っていく姿勢。こんなカッコいい奴が他にいるかよ……。しかも、礼ちゃんの家にいくとことかただの純愛ギャルゲーじゃないか!バカゲーとは何だったのか!!

そしてストーリーも面白かった。仁浦を助けに行く場面で表向きはSSとして、裏向きにはNLNSとして動くシーン。結果的には礼を裏切ってしまうわけですが、ぬきたし屈指の名場面だったと思います。いやーよかったね。

文乃ルート

評価:★★★★★

とっても面白かったTRUEルートですが長くなりそうなのでまた後日記載します。

ゲーム内最高シーン

上のボルテージ指数とか適当に書いたシーンです。

私的にはこのシーンが一番盛り上がりました。礼ちゃんが救われるシーン、やっぱりヒナミがナンバーワン!

状況的に見ればこんなとこでイスに座ってなんで泣いてんだって感じですが、あの時ヒナミから差し出されたパイプ椅子をまたあの時と変わらないヒナミが差し出してくれるっていうのは変わってしまった礼自身を『あなたもあの頃と変わってはいないんだよ』ヒナミが慰めてくれているわけです。きっと座るとパイプ椅子のあの空気の抜ける何とも言えない感触で昔助けられた時の気持ちが蘇ってくるんでしょうねえ。。自分が礼だったらもう泣き崩れてしまいそう。サンキューヒナミ、フォーエバーヒナミ。

総括

良く出来ているゲームだと思います。普段エロゲーをやらない一般層にも受け入れられるゲームになるのではないでしょうか。

しかし、これをきっかけにまた色んなエロゲーやギャルゲーをやり始めた私としては「ぬきたし」の評価はそこそこの出来だったかなと下方修正が入ってしまいました。

とりあえず言えることはストーリーはかなり良い。単純な合う合わないもあると思いますがレビューサイトなどを見ても普段からエロゲーをやる層にとっては良作、やらない層にとっては名作といった感じでしょうか。私も最初は名作だな!→思い返すと良作かな?のムーブです。

だからと言って、決して凡作ではないので一生のうちにプレイする価値がちゃんとある作品であったと私は断言します。

それではまた。

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