コスパのいいCPU
前置き
パソコンの処理性能を担っているCPUは、最近AMDとintelが競い合ってくれているおかげで毎年どんどん性能が良くなっていきます。CPUは基本的にお金をかければかけるだけ高性能なものを手にすることが出来ますが、昔は高性能かつ高価だったCPUも時間が経てば中古品などが多く流通するため『型落ちだけど十分性能が良くて安いCPU』を手に入れることも可能です。
ここで疑問が1つ生じますね。
当時は高性能+高価だった型落ち中古CPUと、現行の中性能+安価な最新CPUはいったいどっちの方がコスパが良いのかっていう。
今回の目的
そこで今回はざっくりと、各CPUの性能をスコア化したものを用いていったいそのCPUは実質いくらぐらいの価値があるのかを見てみようと思います。もちろん昔のCPUは電力消費が高かったり色々デメリットも多いですが、今回は全無視します。
あくまでスコアと現在の購入相場のみで割り出します。
つまり「そのCPUを買えば○○のスコアが得られるけど、そのスコアは1単位あたり△△円だよ」ってことですね。
※備考※
この記事で取り扱っているCPUは管理人が適当に選んだコスパの良さそうなCPU達です。CPUのスコアは「Passmark」から引っ張ってます。
AMD Ryzen
型番 | コア数 | スコア | 相場 | 1スコアあたりの値段 |
---|---|---|---|---|
1600 | 6 | 12,400 | 11,000 | 0.88円 |
2600 | 6 | 13,200 | 14,000 | 1.06円 |
1700 | 8 | 14,600 | 14,000 | 0.95円 |
2700 | 8 | 15,700 | 17,000 | 1.08円 |
2700X | 8 | 17,500 | 20,000 | 1.14円 |
3600 | 6 | 17,800 | 21,000 | 1.17円 |
5600X | 6 | 22,200 | 40,000 | 1.80円 |
3700X | 8 | 22,800 | 34,000 | 1.49円 |
3800X | 8 | 23,300 | 37,000 | 1.58円 |
Thr 1950X | 16 | 26,400 | 30,000 | 1.13円 |
5800X | 8 | 28,600 | 59,000 | 2.06円 |
Thr 2950X | 16 | 30,700 | 40,000 | 1.30円 |
3900X | 12 | 32,800 | 42,000 | 1.28円 |
3900XT | 12 | 33,100 | 52,000 | 1.57円 |
3950X | 16 | 39,200 | 63,000 | 1.59円 |
5900X | 12 | 39,500 | 72,000 | 1.82円 |
5950X | 16 | 46,000 | 107,000 | 2.32円 |
Thr 3960X | 24 | 55,500 | 140,000 | 2.52円 |
Thr 3995WX | 64 | 88,600 | 550,000 | 6.20円 |
スコア引用元:PASSMARK
コスパで言えば「初代Ryzen」がぶっちぎりですね。2017年発売当時の価格は「Ryzen 7 1700」が約32000円くらいでしたが、3年経った今では中古で14000円くらいが相場です。コスパを気にする方が手に入れるべき中性能CPUはこの辺がベスト。
次が「Ryzen 7 3700X」でしょう。スコア約23000でその1単位あたり1.49円は魅力的ですね。「Ryzen Thr 1950X」が型落ちで安いですが、マザーボード等がスレッドリッパー用になりますので運用費等を考えると高くつきそうです。
最後に「Ryzen 9 3900X」ですかね。スコア約33000でその1単位あたり1.28円はだいぶ破格のコスパ。それ以上となると「3950X」ですが、毎日動画のエンコードする人以外に使い道がなさそうで完全にオーバースペックな気がぷんぷんです。それか最高級なものが欲しいって人くらい?
最新型なら「Ryzen 9 5900X」が最高です!!シングル性能がZen2と比べて格段にアップしているのでゲームでも性能を活かすことが出来ます。打倒intelがようやく叶いましたし、しかもコスパもいいって言うのはちょっと反則でしょう。
Intel Core-i
型番 | コア数 | スコア | 相場(円) | 1スコアあたりの値段 |
---|---|---|---|---|
10500 | 6 | 13,300 | 22,000 | 1.65円 |
6900K | 8 | 13,400 | 32,000 | 2.38円 |
8700K | 6 | 13,800 | 30,000 | 2.17円 |
10600K | 6 | 14,600 | 30,000 | 2.05円 |
10700 | 8 | 17,400 | 36,000 | 2.06円 |
10700K | 8 | 19,600 | 42,000 | 2.14円 |
10900 | 10 | 21,200 | 49,000 | 2.31円 |
7900X | 10 | 21,300 | 45,000 | 2.11円 |
10900K | 10 | 24,200 | 60,000 | 2.47円 |
10940X | 14 | 29,700 | 72,000 | 2.42円 |
9960X | 16 | 30,600 | 70,000 | 2.28円 |
9980XE | 18 | 31,500 | 104,000 | 3.30円 |
10980XE | 18 | 34,200 | 120,000 | 3.50円 |
Xeon W-3275M | 28 | 37,100 | 1,000,000 | 26.9円 |
Xeon Pla 8280 | 28 | 37,500 | 1,400,000 | 37.3円 |
スコア引用元:PASSMARK
やっぱり全体的に高いですね・・・。これでもコスパが良いintelのCPUを集めてみましたが、それでもちょい割高に感じます。もちろん安定性やメーカーの信頼性などの要素もあるので一概には言えません。『ゲームをするならまだintel』って考え方も2020年現在でもよく耳にしますので参考程度です。
コスパで言うとどのモデルも「新型Ryzen 5000番台」クラスまで性能が上がった時の単価になっています。高い単価を払ってintelシリーズを買うかどうかはあなた次第です。
総括
ということである程度の性能があって安いのは「Ryzen 7 1700」あたりのCPUです。新品を求める方は「Ryzen 9 5900X」でしょうか。
そんなところですかね。
そのうちグラボでもやろうかと思います。ASK税がなければグラボももう少し安くなるとは思うんですけどね、日本の中抜き体質とでも言うんでしょうか。末端が割を食わされてまくっています。
それではまた。